月別アーカイブ: 2024年12月

なんと、おみくじ32種類!

皆さん、こんにちは。

毎年、初詣に行くと必ずおみくじを引くという方も多いのではないでしょうか。

ところで伏見稲荷大社のおみくじがとてもユニークだということを知っていましたか?

一般的なおみくじは、「大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶・大凶」などの種類の運勢の吉凶の順番が書かれてありますが、伏見稲荷大社のおみくじでは、その運勢の吉凶の順番がなんと32種類あるそうです。すべて書ききれないので、特徴的なものをいくつかあげると、「大大吉」・「凶後大吉」・「凶後吉」・「向大吉」・「小凶後吉」・「吉凶未分末大吉」・「吉凶不分末吉」・「吉凶相交末吉」などがあります。「大大吉」なんて一度、引き当ててみたいものですね。


そして、この運勢の吉凶の順番だけでなく、神様からのメッセージの基となる和歌や和歌から読み取れる総合的な運勢解説そして恋愛、仕事、健康、学業、家庭運など、個々のテーマごとに深く掘り下げたアドバイスも盛り込まれています。更に更に、稲荷神社ならではの農業や商売繁盛に関する内容も充実しています。この完成度の高さには、本当に驚かされます。


それゆえ伏見稲荷大社のおみくじは、その内容の豊富さと精巧さで他の神社とは一線を画しているんです。


私は、ここ伏見稲荷大社の神職の方々や氏子の方々が人々の生活に密接に寄り添ってきた歴史の反映であり、結果として、伏見稲荷大社のおみくじはただの運勢占いではなく、日々の生活や人生の指針を示し、人々の幸福を祈念する重要な要素になったのではないかと思います。


どうですか?皆さん、お稲荷さんへの初詣の際は、おみくじを引きたくなったのではないでしょうか?

名物!スズメの丸焼き

皆さんお元気ですか。

ところで皆さん、伏見稲荷大社の参道でとても珍しい料理が食べられるのをご存じですか?

この珍しい料理というのは、スズメの丸焼きです。

野山で狩猟された天然のスズメを串に刺し、店頭で頭ごと焼いた料理です。

焼き鳥と同じようなたれをつけて焼き、焼き上がりに山椒を振って食べます。          伏見に住んでいる人が普段から食べている訳ではないのですが、参拝客の方は香ばしい匂いにつられ、またその珍しさもあってついつい買い食いしてしまう方も多いようです。 私もこれまでたくさんの神社を訪れましたが、伏見稲荷大社以外で参道でスズメを焼いている光景に出会ったことはありません。

しかし、なぜここ伏見稲荷大社では、スズメの丸焼きが料理として振舞われるようになったのでしょうか?                                          それには、伏見稲荷大社の祭神である宇迦之御魂神が五穀豊穣を祈る農業の神様でもあることが関係しています。                                       諸説あるそうですが、スズメはかつて農業の害鳥とされ、農作物を守るために駆除の対象とされていました。                                         また、日本の神道では動物の命を頂く行為そのものが自然の摂理の一部であると考えられ、これを感謝と共に受け入れる文化があったため、このスズメの丸焼きが食されるようになったようです。また食材が乏しかった昔は、貴重なタンパク源だったのかもしれませんね。                                     ちなみにこのスズメの丸焼きに使用されるスズメは、すべて国産だそうです。提供されているお店の方は、地元京都だけでなく、香川、新潟、長野などの猟師さんから取り寄せておられるそうです。
見た目が少しグロテスクなので抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。          その気になるお味のほうは、野鳥なので独特な臭みは少しあるものの、パリパリとした食感でとても美味しいそうです。                                        特に、寒さが増してくる12月頃が脂が乗って一番美味しいそうです。

皆さんも一度チャレンジされてはどうでしょうか?

狐の嫁入りと雨の表現

皆さん、こんにちは。狐は、「人を化かす」存在として昔話や地域の伝承として数多く登場しているようですね。天候の現象の一つに「狐の嫁入り」というものがありますが、晴れているのに雨が降るという矛盾した状況が、人間の感覚を混乱させることから、狐が何らかの魔法や不思議な力を使っているように考えられたからなのでしょうか。


この他にも諸説あるようで、多くの地域で伝えられる民話では、狐が嫁入り行列を行う際、その行列が人間の目に入らないようにするために、不思議な天気を引き起こすというもので、晴れと雨が同時に起こるという奇妙な状況は、狐の嫁入りの隠れ蓑として解釈されたという説があります。


また、狐の嫁入り行列は、提灯を持った華やかな光景とされていて、晴れている空は提灯の灯りのように輝き、雨は嫁入りを人目につかないよう隠すためのカーテンになぞられたという説もあるようです。


いずれにせよ、狐は、伏見稲荷大社では神の使いとされているように、やはり神秘的な存在として扱われていますね。


ところで、日本には、雨を表す多彩な表現があります。

例えば季節を表す表現では、時雨(しぐれ)・春雨(はるさめ)・五月雨(さみだれ)・秋雨(あきさめ)・氷雨(ひさめ)など。雨の強さや振り方を表す表現に、霧雨(きりさめ)・土砂降り(どしゃぶり)・横殴りの雨(よこなぐり)など。

感情や文学的な表現に、涙雨(なみだあめ)・菜種梅雨(なたねづゆ)・虎落笛(もがりぶえ)・慈雨(じゆ)など。

思いつく呼び名だけでもこれだけありますが、文献に登場する表現や地方の方言などを含めると100以上の表現があるそうです。

農耕民族であり古来より自然環境や自然現象に感謝と畏敬の念を持ち続けてきた日本人ならではの感覚ではないでしょうか。