伏見稲荷大社の神は、農業や商業の神である稲荷神(宇迦之御魂神)です。
今回は、このご祭神と狐(キツネ)の関係についてご紹介させて頂きますね。
皆さんが、伏見稲荷大社を訪れた際には、たくさんの狐(キツネ)の像を見ることができます。狐は、稲荷神の使いでメッセンジャーの役割を果たしていると言われています。
8世紀、奈良時代の頃、秦伊呂具(はたいろぐ)という豪族が伏見の山の近くで狩りをしていた際、白い狐が突然姿を現しました。
その狐は田畑に現れ、口に稲の穂をくわえていました。秦伊呂具は、白狐が稲穂をくわえて持ち帰る姿を「神の使い」と解釈しました。
稲作の神、すなわち稲荷神の使いであると信じ、自らの土地に神社を建立し、米を守る守護神として稲荷神を祀ることを決めました。
これが、伏見稲荷大社の起源とされています。(諸説あり)
よって狐は、単なる動物ではなく、神聖な存在であり、稲作の神である稲荷神の使いとして、五穀豊穣や商売繁盛をもたらすシンボルとして崇められました。
そのため、境内の狐の像には、稲穂をくわえているものもあります。
また、中には巻物をくわえている像もありますが、巻物は学問や知識の蓄積を表します。
稲荷神が学問を積み深い知識を得て、商売・事業の繁栄を授ける存在であることを示しています。
この他にも、玉や鍵をくわえている像もありますので、参拝の際には、狐が何をくわえているかをよく観察してみて下さい。
また、それがどのような意味を持つのかを調べるのも面白いと思いますよ!
福乃家は、そんな狐をモチーフにした狐グッズをたくさん取り揃えています。
白い狐がとても可愛い表情で、皆さまのご健勝を見守ってくれます。
是非、ご覧になって下さい。