キッザニアー宮司のお仕事編ー

皆さんこんにちは。初詣やお祭りなどで神社を訪れた際、境内で神職の方をお見掛けすることも多いと思います。神職の中でも、その神社において最高責任者とされるのが宮司様です。ところで皆さん、どのような方が宮司をお勤めになられているかご存じですか?
まず宮司になるためには、神職の資格 を取得する必要があります。資格には以下のような階級があります。

浄階(じょうかい):最上位
明階(めいかい):中位
正階(せいかい):基本的な資格
権正階(ごんせいかい):入門レベル

上記階級の中で、宮司になるためには正階以上の資格が求められることが多いようです。
その資格を得るためには、國學院大學(東京都) の神道文化学部もしくは、皇學館大学(三重県) の文学部神道学科を卒業する必要があります。
(これ以外にも稀ですが、神社本庁中央研修所 での講習を受講し試験を受けられる方や仕事をしながら通信教育で勉強し資格を得られる方もおられるようです。)
そして資格を得た後、神社で 禰宜(ねぎ) や 権禰宜(ごんねぎ) として経験を積むことが一般的です。禰宜は、宮司を補佐する立場の方、権禰宜は、禰宜の一段下の神職の方を指します。これらの経験を積んだ上で神社本庁や氏子総代の承認を得て 宮司に昇格 することが多いそうです。
尚、宮司のお仕事ですが、調べてみますとそれは非常に多岐にわたるようですね。
宮司は神事(祭祀)の執行だけでなく神社の運営管理や地域との交流など幅広い役割を担っています。
神社は宗教施設であると同時に、一つの組織・法人でもあります。宮司は、神社運営のトップとして経営管理を行う必要があります。
例えば、神社の資金管理(お賽銭・祈祷料・寄付の管理)、社務所の運営(お守り・御朱印の授与)、神社の建物や境内の維持管理、氏子・崇敬者との関係強化、神社本庁(または独立宗教法人)との連絡調整などなど。
また、神社は地域社会と深く結びついているため、宮司は地域住民や自治体との関係構築も担います。氏子(地元の信者)との交流、地域行事や祭りへの参加、学校や団体の見学対応なども重要なお仕事だそうです。
さらにさらに、宮司は神職(禰宜・権禰宜など)の育成も行います。若手神職への教育、神事の伝承、神社の運営ノウハウの指導、後継者(次代の宮司)の育成などなど。いやー、本当に大変なお仕事ですね。頭が下がります。
これだけ多岐に渡るとキッザニアでお仕事体験を再現するのは難しいでしょうね。(笑)