皆さんは、角倉了以(すみのくら りょうい)のことはご存じですか?
京都の裕福な商家の出身であり、商業と経済の才能に恵まれた人物だったそうです。
彼は、特に河川交通を発展させるために積極的に関与し、伏見の港や水路の開発を進めたことで知られています。
以前、淀川の水運が伏見にもたらした恵みについてブログに書かせて頂きましたが、その淀川の改修工事を積極的に行ったのが、この角倉了以なんです。
また、高瀬川を開削したのも了以の大きな功績の一つです。
物流インフラを整備することで商業が活性化しただけでなく、了以はこの一大プロジェクトを実行するために多くの労働者を雇用しました。
このことにより地域経済がより一層発展したと言われています。
了以は、これらの事業を私財を投げうって行ったそうで、単に商業利益を追求するだけでなく、地域社会全体の経済と交通の発展を目指すという大きな志を持った、まさに偉人です。伏見に住む我々にとっては、足を向けては寝られないお方ですね。
そんな了以の功績を称えた「角倉了以翁顕彰碑」は、高瀬川沿いに建てられています。京阪「祇園四条駅」か「三条駅」で下車。徒歩約10分で到着しますので一度立ち寄られてみられてはいかがでしょうか。