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神璽舎(みたまや・神壇)にまつわる豆知識

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  • 鳴動釜 豆知識

    桃太郎のモデルを祀る吉備津彦神社ー鳴窯神事ー

    皆さんこんにちは。


    岡山県に、吉備津彦神社という桃太郎のお話のモデルとされる温羅(うら)退治の神話が伝わる神社があるのをご存じですか。


    この吉備津彦神社には、鳴釜神事という特殊神事があります。


    この神事はこの神社のご祭神であり、温羅という鬼を退治した吉備津彦命に祈願したことが叶えられるかどうかを釜の鳴る音で占う神事です。



    多聞院日記にみられるのが文献的には一番古いとされ、「備中の吉備津宮に鳴釜あり、神楽料廿疋を納めて奏すれば釜が鳴り、志が叶うほど高く鳴るという、稀代のことで天下無比である」ということが記されていますので、少なくとも室町時代末期には都の人々にも聞こえるほど有名であったと思われます。



    この神事の起源はご祭神の温羅退治のお話に由来します。吉備津彦命は捕らえた温羅の首をはねて曝しましたが、不思議なことに温羅は大声をあげ唸り響いて止むことがありませんでした。


    そこで困った命は家来に命じて犬に喰わせて髑髏(どくろ)にしても唸り声は止まず、ついには神社の御竈殿の釜の下に埋めてしまいましたが、それでも唸り声は止むことなく近郊の村々に鳴り響きました。



    命が困り果てていた時、夢枕に温羅の霊が現れて、『吾が妻、阿曽郷の祝の娘阿曽媛をしてミコトの竈殿の御饌を炊がめよ。もし世の中に事あれば竃の前に参り給はば幸有れば裕に鳴り禍有れば荒らかに鳴ろう。ミコトは世を捨てて後は霊神と現れ給え。われは一使者となって四民に賞罰を加えん』とお告げになりました。


    命がそのお告げの通りにすると、唸り声も治まり平和が訪れました。これが鳴釜神事の起源とされ、現在もこの神事が続けられています。


    ちなみに、温羅は、古代吉備王朝の統治者で、朝鮮半島南部の出身と考えられています。


    ヤマト王権が温羅を討伐するために、吉備津彦命を派遣しますが、その際に吉備に帯同した家臣の一人である犬飼武命(いぬかいたけるのみこと)は、桃太郎神話では「犬」として登場しますが、五・一五事件で射殺される犬養毅元内閣総理大臣のご先祖様にあたります。



    尚、この吉備津彦神社の近くには、造山古墳という前方後円墳があります。


    この古墳は、日本で4番目に大きな前方後円墳で、なんとあの有名な仁徳天皇陵よりも古い古墳だそうです。

    古代この吉備の地は、高度な鉄器を作る技術が朝鮮半島よりいち早くもたらされ、稲作が飛躍的に効率化され豊かな王朝が築かれていたことが想像されます。


    そう言えば、今でも備中鍬(びっちゅうぐわ)と言う田畑を耕す農機具がありますね。


    最後に、備中(倉敷市とその周辺)に行った時のお土産は、やっぱり吉備団子ですかね。(笑)


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