お守り / 小物にまつわる豆知識
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オリジナル商品 豆知識
宴席になくてはならない扇子
「金毘羅船々、追い手に帆かけて、シュラシュシュシュ」というリズミカルでコミカルな歌をお聞きになったことはありますか?
これは、お座敷遊びの一つである金毘羅船船(こんぴらふねふね)のゲーム中で歌われる一節です。
この遊びを簡単にご説明すると、プレーヤー(お客さん)は、円形またはテーブルの周りに座ります。
指示役(芸者さんや仲居さん)が、「金毘羅船々、追い手に帆かけて、シュラシュシュシュ」とリズムよく歌います。
プレーヤーは、歌のリズムに合わせ、扇子を船や櫂(かい)に見立てて歌詞のリズムに合わせて前後または横に動かします。
指示役は、その扇子の動作やリズムを変更することができ、好きなタイミングで変更の指示を出します。
プレーヤーは、その指示通りに従う必要があるのですが、違う動作をしたりリズムに遅れたりするとミスと判定され、ちょっとした罰ゲームが課されることになります。
その罰は、注がれたお酒を飲み干すとかものまねをするとか場を盛り上げるための軽いジョークを言うなどです。
「いい大人が何してるの?」と思われるかもしれませんが、京都の宴席においては、古くから伝統的な遊びとして楽しまれています。
これは宴席の参加者全員がこの場だけは身分や立場を忘れて楽しみましょうという粋な計らいがあったのかもしれませんね。
そんなお座敷遊びでなくてはならない扇子は、単に風を送る道具として使われるだけでなく、華やかさや雰囲気を演出する重要なアイテムなんですね。